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むとう千里の「はっぴぃ通信」
2012年5月10日 253
来年4月稼働の新ごみ処理施設 放射能対策なども住民合意で
 
 先日、ふじみ衛生組合の新ごみ処理施設の視察に行ってきました。

 新ごみ処理施設は、2013年4月稼動予定で、現在、調布市と三鷹市協同で運営している「ふじみ衛生組合」の事業として建設が進んでいます。調布の北部、三鷹市との境に行くと、ほぼ完成している100メートルの煙突が見えます。施設全体の進捗率は65%とのことで、今年秋には試運転が行われる予定です。

住民のみなさんの努力に敬意

 調布市はかつて府中市、小金井市と協同で二枚橋衛生組合で焼却ごみの処理をしてきました。しかし、施設の老朽化で取り壊すことになり、その後のごみ処理については、新たに三鷹市と協同のごみ処理施設を建設するという結論に至りました。

 そして、市境にあるふじみ衛生組合の敷地内に建設となったわけですが、近隣住民の方々の納得と合意なしには実現するものではありません。10年以上の年月の中、住民のみなさんと行政との粘り強い話し合いが繰り返され、施設の内容や安全性の確保、さらに施設計画から工事、稼動後も含む住民参加の仕組みなどが作られてきました。現在も地元協議会が定期的に開かれ、工事中の問題や、稼動後の課題についての話し合いが行われています。“自らの住環境を自らで守っていく”という地元住民のみなさんの活動にあらためて頭の下がる思いです。

厳しい公害防止基準の施設

 新ごみ処理施設の施設規模は288t/24時間(144t/24時間×2炉)、燃焼設備はストーカー式、発電設備を備えていて年間4430万kw(一般家庭1万2千世帯分)の発電が可能ということです。また、ダイオキシン対策の設備を備えるのはもちろんのこと、国の基準より厳しい独自の公害防止基準で対応するとの説明もありました。

放射能対策やがれき処理は?

 今後は、放射能汚染の問題もあります。すでに稼動している東京都東部のごみ工場で9740ベクレル/sという焼却灰が出た例もあります。三多摩では、三鷹市で約900ベクレル/s(焼却灰)です。国の基準は、燃やす前のごみで240ベクレル/s以下、灰・飛灰で8000ベクレル/s以下との基準がありますが、もっと厳しい独自の基準を設けている自治体もあります。また、汚染されている灰をどのように取り扱うかは慎重な検討が必要です。

 東京都市長会は被災地のがれき処理の覚書を取り交わし、ふじみの新ごみ処理施設も三多摩で8箇所目の対象施設に含まれています。また、施設建設の費用として、国の震災復興特別交付金10億円が交付されています。一方で、市として瓦礫処理を決定はしていないとの説明。被災地の復興、支援は大変重要な課題ですが、市民生活に関わる重大問題。市民に対する十分な説明と合意、そして徹底した安全対策は欠かせません。
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