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むとう千里の「はっぴぃ通信」
2013年4月11日 №260
「希望者全員が入れる保育園」は、子育て施策の最優先課題
 
 新しい生活がスタートする季節。それを祝うかのように、色とりどりの花もいっせいに咲いています。
 でも、そんな季節を憂鬱な気持で過ごしている方も少なくありません。「4月から職場復帰なのに保育園に入れない」「保育園に入れず、仕事につけない」…。杉並区、足立区などでは、認可保育園に入れなかった親たちが、集団で異議を申し立て、NHKテレビでも特集番組が放映されました。

大幅定数増した調布でも…

 調布市でも500人近い子どもが、希望しても認可保育園に入れない事態となっています。そのうち認可外の保育施設(認証保育所など)に入所する子どもを除いても、昨年並み・200人ほどの待機児童が生まれる見込みです。
 ここ数年、調布市は毎年認可保育園の新設、定員増を進めていますが、いっこうに待機児童数は減りません。今年度も過去最高の整備をし、4月から開設の保育園を4園、7月から1園新設し358人分を増やしたのですが…。

統計をはるかに上回る希望者

 3月の市議会厚生員会でも、待機児童問題は大変な議論になりました。「大幅な定員拡大をしてもなぜ待機児童は減らないのか?」との質問に、市の回答は「市外からの流入ではなく、多くはこれまで認証保育所などを利用し、認可保育園への申し込みをしなかった方々の申し込みが増えている」。つまり、認可保育園に入所を希望する家庭は、実はこれまで国や自治体が「待機児童数」として把握してきた数字よりもはるかに多いこと。ところが入所定数が少なく、“狭き門”として申し込みさえせずに入所を諦めていたこと。こうした方々が、定数増によって期待を高め、入所申し込みをするようになっているというのです。
 厚生労働省の推計では、こうした“潜在的”な待機児童を含めると、全国で約100万人。統計上の「待機児童数」の約20倍で、調布市でも千数百人が、認可保育園への入所を希望しながら入所できない状態に置かれているという計算です。

普通に働き子育てできる町に

 この問題では、経済状況や女性の就労希望の実態に、保育園整備がまったく追いついていないことが最大の原因です。2010年の市の調査では、現在働いていない保護者のうち「すぐにでも働きたい」が2割、「子どもがある程度成長したら働きたい」を含めると約9割の方が「働きたい」との希望を持っています。調布市の就学前児童数に対する保育園の整備率は現在33%。少なくともまずは50%に引き上げる計画が必要です。
 2015年スタートの国の子ども子育て新制度によって、保育園のあり方も、大きく変わろうとしています。それに伴い、保護者の負担は?、今ある保育園は?、子どもの育つ権利は?など、問題が山積しています。
 普通に働き、普通に子育てできる制度にしなければなりません。