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むとう千里の「はっぴぃ通信」
2013年12月12日 №266
猪瀬さん、その5千万円って「借金」ではなく賄賂でしょ?
 ニュースでも繰り返し報道されている猪瀬都知事の医療法人「徳洲会」グループからの5000万円「借金」問題。都議会の廊下で初対面の人から借りたという、常識では考えられない話は、都議会やマスコミの追求で、ますます疑惑を深めています。

釈明が二転三転…

 猪瀬氏は徳洲会から受けた5000万円について「大金を目にして、びっくりして、自宅に置くわけにはいかない、すぐに貸金庫にしまわなければならないと思った。妻に保管を依頼した」(5日の都議会本会議)と釈明。

 ところが、総務委員会では共産党の徳留議員の質問に、徳田毅衆院議員から昨年11月19日に「5000万円を用意するから取りに来てくれ」と連絡を受けたので「妻に、入れ物が無いので貸金庫を借りてくれと言った。19日に貸金庫を借りた」と、記録に残る銀行口座ではなく、貸金庫で現金のまま保管したことを認めました。

嘘の上塗りで矛盾だらけに

 5000万円を受け取った理由について「資金提供という形で応援してもらうことになった」(11月22日)から、「自分が副知事をやめ、作家活動もなかなかできないことになるかもしれない不安」(5日の本会議)と変えました。

 ところが、総務委員会では、「(知事選での)応援につながる。票につながったりするだろうとお願いした」と告白。

 さらに、本会議で自ら表明した給料の1年間(約2575万円)返上には、「今までの蓄えで1年分ぐらいはなんとかなる」と答弁、徳洲会に「借金」しなくても生活には十分ゆとりがあったようです。

 猪瀬氏が公開した5000万円の「借用証」には、利息や返済期限の記載も、収入印紙も押印もなし。借用証の送り主は徳洲会だったはずが、右翼団体「一水会」の木村三浩代表だったと答弁し、ねつ造疑惑も深まりました。

便宜供与の見返り=賄賂では?

 この問題は、発覚当初から賄賂の疑いが濃厚でしたが、議会の審議や、次々と明らかになる事実によって、その疑いはますます深まっています。

 東電の筆頭株主である東京都。新宿区にある東電病院の獲得を画策していた徳洲会に対して、東電の株主総会で東電病院を売却するよう提案したのが猪瀬氏でした。そして東電が病院売却を公表した1ヶ月後に5000万円の授受が行われているのです。

 賄賂とは「 公務員または仲裁人の職務に関して授受される不法な報酬」(大辞淋)であり、「ムネオハウス」で有名になった鈴木宗男衆院議員はこの罪に問われ、国会議員の職を追われました。

 猪瀬氏には、都知事として真実を明らかにする義務と責任があります。同時に、すでにここまで疑惑が深まった下で、都知事としての資質に著しく欠けていることは明らかであり、速やかに都知事の職を辞すべきです。