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むとう千里の「はっぴぃ通信」
2014年6月19日 №271
“サイレントプア”に立ち向かう
CSW(コミュニティ・ソーシャル・ワーカー) の活動に注目
 社会的孤立をテーマにした、NHKのドラマ「“サイレントプア”~声なき貧困」が話題になっています。ごみ屋敷、引きこもり、ホームレス、若年性認知症…など現代の社会的孤立の淵に沈んだ人たちに手を差し伸べ、地域で暮らしていく手助けをするコミュニティ・ソーシャル・ワーカー(CSW)の活動の物語です。大阪・豊中市の社会福祉協議会がモデルですが、調布市にもCSWがいます。

調布でもCSWが活動

 わが町のCSWは、「地域福祉コーディネーター」の名で市が社会福祉協議会(社協)に委託する形で、昨年4月から深大寺と染地の地域福祉センターにそれぞれ1名配置されました。

 地域の高齢者の相談窓口である地域包括支援センターや民生児童委員、社協のボランティアコーナー、「野が谷の郷」など地域のボランティア団体、自治会や老人クラブなどなど、地域福祉を担っている皆さんと情報共有をしたり、寄せられた相談の解決にあたるなどの活動をしています。

 一番のキーワードは、問題を抱えている人を「地域から排除しない」との基本姿勢です。

 テレビドラマでは、いわゆる“ごみ屋敷”の住人が登場します。近隣住民からは「出て行って欲しい」との声も出されますが、粘り強いCSWや民生委員の働きかけで、ごみ屋敷の住人が心を開き、みんなでごみを片付ける作業を通して、ごみ屋敷になってしまった原因や、生活に必要な手立てが打たれます。同時に近隣住民との誤解も解け、引き続き地域で住み続けられることに…。個人情報上、リアルにお伝えできませんが、同じような取り組みが、調布でも行われはじめています。

制度の外側にある問題への挑戦

 従来の相談窓口(市役所などの)との大きな違いは、相談内容について「狭い意味での福祉に該当しないと思われる問題であっても断らない」間口の広さと、困っている人のところに出向いて解決策を一緒に考えるという姿勢です。こうして、今ある制度では補えない問題などを、ボランティアや地域の方々と協力して解決方法を考える中で、地域力を育てていく活動にもつなげようとしています。

 少子高齢化の中で、調布市でも自治会がない地域も増え、地域のつながりをどうのように構築するのか、社会的孤立にどう対処するのかといった課題が議論され、小学校区単位での地区協議会の立ち上げや、地域での見守り活動など試行錯誤の中でとりくみが進められています。

すべての地域福祉センターに

 「ひとりで困っている人をなくしたい」「誰もが住み慣れた地域で安心して豊かに暮らしていける町にしよう」との思いではじまった地域福祉コーディネーターの配置。人間同士のつながりによるあたたかい地域社会の実現のために、市内すべての地域福祉センターに配置すべきだと思います。