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むとう千里の「はっぴぃ通信」
2021年5月13日(木)№320
新型コロナの患者対応と、ワクチン接種で医療はギリギリ
 緊急事態宣言が延長され、引き続きの感染防止対策が強調されています。一方で、ワクチン接種は遅々として進んでいません。報道によればワクチン接種が完了した人はわずか全国で1.04%(5月12日現在・NHK)です。
予約電話がパンク状態
 調布市は4月初め、75歳以上の市民にワクチン接種の案内を発送、4月12日に第1弾(975人分)の予約が行われましたが、当日は専用ダイヤルだけでなく市役所代表電話にも電話が殺到、「1日中かけたが、何度かけても繋がらなかった」「耳が聞こえないから電話で予約できない」など、多くの市民から苦情が寄せられました。ただただ行動を自粛するしかないこれまでの「対策」に対する市民の憤り、1日も早く安心して生活できるようにとの市民の思いが噴き出した形になりました。
 また、先行して始まっていた医療関係者のワクチン接種も、地域の開業医への本格的な接種が始まったのは4月下旬という状況でした。
 混乱の最大の要因はワクチンの量。今回の対象者(75歳以上)約2万7千人に対して975人分では混乱が起きて当然です。5月に入ってようやく国からのワクチンの配給に見通しがついたとのことで、市は4月の問題点をふまえ、予約・接種体制の改善をし、5月下旬からから本格的なワクチン接種が始まります。臨時設置された調布駅前広場診療所での集団接種と、市内約80カ所の医療機関での個別接種が実施されます。(詳しくは5月16日付市報臨時号)
現場はギリギリ
 ワクチン接種は、調布市医師会の全面的な協力で実施しています。しかし、市医師会は調布市PCRセンターの運営、各医療機関での発熱外来の実施、高齢者施設などで陽性者が出た場合の施設関係者のPCR検査等の対応等々…調布におけるコロナ対策の最前線を担っており、こうした対策を継続しながらのワクチン接種は容易ではありません。今後は、高齢者施設に出向いての接種や、寝たきりで接種会場に行けない方などを訪問しての接種も予定されており、医療現場はギリギリの状況です。
 にもかかわらず、オリンピックが実施された場合は、競技会場の地元自治体として、救護所の医療体制確保が求められ、コロナ対策との両立を迫られることになります。市医師会西田会長の「人手がない。無理だ」(4月14日付朝日)は、医療現場からの切実な訴えです。
命を守る政治の決断を
 東京都の感染の勢いはとどまることなく毎週増加しており、調布でも5月に入り新規感染者が2桁の日が増えています。政府発表では、入院できずに自宅などで死亡した人が東京で3月に10人、4月に9人いたことがわかりました。医療崩壊は大阪や兵庫の話ではなく、目の前の問題。今、政治がすべきことは、わき目を振らず、コロナから国民の命を守ることです。