軽いフットワークで市民の声を政治に活かします
むとう千里の「はっぴぃ通信」
2008年4月11日 181

「水」と「緑」、「歴史」が魅力の深大寺

深大寺にも開発の足音が

 月曜日、深大寺小学校の入学式の帰り道、桜吹雪の舞う深大寺を歩きました。深大寺周辺は一歩足を踏み入れると、都会とは別世界の、緑と湧水、歴史を感じる素朴な町並みに、心が癒され、市内外から多くの人が訪れてきます。

 深大寺は緑の多さが、大きな魅力の一つです。隣接している都立神代植物公園の緑だけでなく、個人所有の屋敷林や植木畑も沢山あります。今、市内各地で生産緑地等の宅地化がどんどん進んでいますが、深大寺周辺も例外ではありません。また、野川(武蔵野市場あたり)から深大寺のバス通りを結ぶ都市計画道路の在り方も検討対象になっています。

「エコミュージアム」って?

 調布市では、市の重要施策の1つに深大寺地区のまちづくりを位置づけ、文化、環境、産業など総合的な視点での検討が昨年から始まりました。

 その一つの考えが「エコミュージアム構想」です。担当する調布市郷土博物館で話をうかがうと「深大寺の国重要文化財『銅造釈迦如来依像』、昨年国史跡に指定された『深大寺城跡』、水車館などの文化財や、だるま市をはじめとする季節ごとの行事、参道のそば屋、周辺の豊かな緑、それぞれが大切な市民の財産…」「エコミュージアムとは、文化財を1つ1つ単体で見るのでなく、地域の自然や文化財、産業などの人々の暮らしを含めた屋根のない博物館として、行政と地域住民が協力してつくり上げるもの」とのことでした。

 昨年は深大寺地区の様々な遺産(資源)の調査が行なわれました。今後は活用の方策や住民との共同のありかたなどが検討されるそうです。

いろんな思いを力に

 深大寺地区はこれまでも、地域住民が主体となってのまちづくりがされてきました。バス通り沿いの「石垣」は、行政と住民の共同で整備、さらに、水車館は20年ほど前に、以前同じ場所で実際に使われていた水車小屋や水路を残したいとの地元住民の運動がきっかけで、1992年に開館しました。

 地元関係者の方々に、深大寺地区のまちづくりについての思いをうかがいました。「今の素朴な雰囲気を残したい」「緑と水がもっと豊かだったかつての深大寺の風景が忘れられない」「高い建物や近代的な建物はこの地域には似合わない」「あまり、人工的な手を入れないで今の姿を大切にしてほしい」「これ以上深大寺通りに車が入ってこないほうがいい」、一方「駐車場が必要」など、意見は様々でした。

 昨年から地元住民によるまちづくりの検討も始まりました。

 スタートした深大寺地区のまちづくり、「エコミュージアム構想」。行政と住民が、最初の段階から情報や思いを共有し、1つ1つ議論を重ねて、築いていくことが、何よりも大切だと思いました。