軽いフットワークで市民の声を政治に活かします
むとう千里の「はっぴぃ通信」
2008年6月26日 185

地域のお医者さん、命と健康を守る現場の姿に感動!

 先日、市内の開業医の方々と医療問題について懇談する機会がありました。
 
命・健康で高齢者を差別

 最初の話題は、国会で問題になっている後期高齢者医療制度について、「いいと思っている人はいないでしょう。なぜ75歳以上を区別するのか。命や健康の点で、高齢者を差別するなど、ものの考え方の基本に問題がある」「元々は、年間2000億円の福祉予算削減。最初の発想が医療費削減」「この間、国と事業主は医療費負担の割合が減り、自治体と国民が増えている」「将来は、後期高齢者だけでなく、前期高齢者も差別されるのでは」と、命と健康を守る現場からの鋭い意見が相次いで出されました。

施設不足と在宅医療

 あるお医者さんからは「患者さんから『今は、夫婦2人でなんとか暮らしているが、1人亡くなった時は、どこか施設にでも入らなければ暮らせない。入れる施設はあるでしょうか』と相談されたが、すぐに入れるような施設はなく、答えに困ってしまった」とリアルな悩みが出されました。

 今、特別養護老人ホームなど介護の施設は待機者でいっぱいです。調布市でも400人近い待機者がいます。それなのに、厚労省は、2012年までに全国350万床あるベッドを150万床に削減するという高齢者の療養病床削減を進めています。

 では、病気の高齢者が家庭で暮らすために欠かせない在宅医療はどうなっているのか…「在宅医療は、家族の負担の問題と、急変事の対応問題が大きな課題」「高齢者の核家族が多い一方で、医療・看護・介護のシステムが未整備、という現状をそのままにして、在宅医療を各家庭で行うことは困難」「現在、在宅医療を活用している方のほとんどは、介護する家族がいる家庭」「病気でも自宅で暮らし、自宅で死にたい。という患者さんは多いが、今のシステムでは大変難しい」と、地域で積極的に在宅医療を実施されているお医者さんは厳しい現状を話されました。

健診はどうなるの?

 厚生労働省は今年度から成人の健診制度を大きく変え、「メタボリックシンドローム」との言葉がクローズアップされています。この改革で、国が基準とする検診項目からは、これまでの健診では実施されていた心電図や貧血検査が外されているとのこと。これについては、「メタボを理由に健診費用の国負担を減らすのが目的」と指摘。しかし、「調布市ではこれまでの健診と変わらないように医師側から意見を上げ、今年も同じ内容で実施している」とのことでした。市民の健康を守るために、診療だけでなく、自治体にも働きかけている姿にふれ、私ももっとがんばらなくてはと思いました。話はさらに小児医療や医療制度の在り方、財源など、盛りだくさんの内容で時間がたつのを忘れるほどでした。