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むとう千里の「はっぴぃ通信」
2008年7月17日 187

「子どもの心のオアシスとしての学校図書館」

 市内小学校の図書館を訪問すると、図書の授業中。「今日は5冊借りちゃった」とうれしそうに本を抱えている子、「こんな本ある?」と司書に相談している子、ゆったりと落ち着いた時間が流れていました。

進む学校図書館の活用

 学校図書館は、本に親しむ場としての読書センターとしての役割だけでなく、主体的に学習に取り組む場としての学習情報センターとしての機能も発揮しています。

 いくつかの学校で、積極的に司書の専門性を活用し、授業の中に取り入れるという取り組みがされはじめました。

 上ノ原小学校では、学校の教育計画に学校図書館の利用が位置づけられており、教科に沿った本の紹介や時事のテーマでの情報提供だけでなく、毎週1回国語の時間に、学校図書館の司書から「図鑑の使い方・もくじ」「図鑑の使い方・索引」「百科事典の使い方」「統計資料の使い方」など本を使っての調べ方を各学年で習います。

 また、杉森小学校では子どもたちのリクエストに応えて、人気の読み物などの新刊本も用意されています。年間で購入する本の半分は、子どものリクエストとのことでした。

 学校図書館同士や公共図書館との連携も進められ、学校図書館に蔵書されていないものは、他の学校図書館をはじめ、近隣の図書館分館や中央図書館との連携で取り寄せられています。

大きい司書の役割

 ある小学校の先生は、「教科の内容にそった参考資料や、教科書で紹介している本を、年間を通してそろえてもらえ、とても助かる」「以前は、司書のいない自治体の学校だったので、全部自分でしなければならなかったが、調布に赴任して図書館司書の方が協力してくれるので資料がとても充実します」とよろこんでいました。

 学習面だけでなく、子どもの心のよりどころにもなっているようです。ある学校の司書さんは、「クラス替えがあった4月当初、5年生の女の子が、クラスに馴染めないようで毎日図書館に来ていたが、最近は友達もできあまり来なくなった」「ここは第2の保健室です。保健室は病気じゃないと行けないけど、図書館は理由がなくてもいいから、気軽に来てもらえます」「私たちは評価しない立場の大人、こどももホッとしに来てくれるようです」と話されました。

 02年、03年の2ヵ年で市内の全小中学校に図書館司書を配置し、5年がたちました。以前は、鍵がかかっていた学校図書館が生まれ変わっています。

 しかし、司書の勤務時間は週4日、1日5時間で、授業時間や必要な業務量をカバーしきれず、その分は、ボランティアとのこと。また、図書購入費が減っているという問題もあります。「子どもの心のオアシスとしての学校図書館」としてこうした課題を解決しなければと、思いました。