軽いフットワークで市民の声を政治に活かします
むとう千里の「はっぴぃ通信」
2008年11月6日 190

生産者と消費者を結んで―直売所が大繁盛―千葉・柏「かしわで」

都市農業の存続をかけて

 農業委員会の研修で、千葉県柏市の農産物直売所「かしわで」に行ってきました。

 今、農産物直売所は全国的に注目され、地元の農産物などの販売コーナーがある各地の「道の駅」等を紹介する様々なガイドブックが書店に並んでいます。「かしわで」は、そうした直売所の中でも人気のお店で、人気の秘訣を学びたいとかねがね思っていました。

 柏市は人口38万人、首都圏のベッドタウンです。「大消費地でもあるという地の利を生かすことが、柏の農業が生き残る道」と農家15名が出資し(株)アグリプラスを設立。「かしわで」を04年にオープン。1年目は150台用意した駐車場がガラガラでしたが、毎年売り上げをあげ、07年は売上額7億7千万円。来客数は1日平均1千人以上が訪れているとのこと。220名の農家が参加しています。

 運営の理念は、「農業に関する情報の発信基地として、広く市民に利用され、生産者と消費者が農業を通して互いに交流を深めることをめざす」「消費者の利益(安心・安全・安い・豊富・楽しい)を第一に考え、消費者に満足してもらうことを目標とする」などで、都市の中で共生できる農業を目指しています。品揃えの6割から7割は地元農産物。季節的に地元で揃えるのが難しいものも、国産品のみで、県内や近県の直売所と提携し直接仕入れています。

野菜に託す生産者の誇り

 自らも生産者で社長の染地さんは「外国に自動車を売った方がカネになる。その見返りに野菜や米などの農産物を輸入する。こんなことで日本は本当にいいのか、と消費者に問いかけているんです」「農業の大切さや農家の抱えている問題を訴え、農業と農家のことを理解してくれる消費者・市民を1人でも多く増やし農家・農業の味方・応援団になってもらい、地元の農産物を地元の人に買ってもらうしかない」と、地域の様々な集まりに出向いては、柏市の農業について話しているということです。「『かしわで』の人気の秘訣は?」と伺うと、「売れているという現状に、農家が甘えて、品質をいい加減にしたら、消費者は離れてしまう。消費者を裏切ってはいけない」「いいものは、午前中に売り切れます」とのことでした。

 質素な店づくりですが、生産者の誇りと意気込みが、整然と並ぶ野菜から伝わってくるようでした。

調布でも

 調布市も都市化が進む中、地元農産物の直売、学校給食、市民参加の体験農園など、地産地消の取り組みを積極的に進めている農家は少なくありません。お話しを伺うと、みなさん、農業への熱い思いを語られます。一方で、主たる耕作者が高齢や病気のため、耕作されない生産緑地が存在するのも事実です。

 「もっともっと地元農産物を市民の食卓へ」市をあげての運動にできたらと思いました。